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過去に戻れたら母に「ごめんね」そして「ありがとう」を伝えたい [日常]

もし過去に戻れたら、元気だったころの母に
お詫びと感謝の気持ちを伝えたい。


母が他界したのは私がバリバリ仕事をしていた頃のこと。

一緒に生活していたんだけれど、私は仕事優先の生活。

大好きな仕事でも思い通りいかないこともあって
頭の中にあるのはいつも仕事のことばかり。

食事に関わる仕事をしていたのに
我が家での食事の支度は母任せ。

片づけもあまり手伝わなかったなぁ…。


そのくせ、

「今日のは味が濃いよ。」
「今度は○○を作って。」

なんて偉そうにしてた。



とにかく私は仕事で疲れてるんだから。


言葉にはしなかったけれどいつもそんな態度だった。



母から
「今日こんなことがあって、がっかりした」
みたいなことを聞くと

「人のこと悪く言ったらだめよ。
お母さんにも問題があったんじゃない?」

って、冷たかった。



今思い出すだけでも、
母のことをちっとも受け入れようとしなかったことに
胸が苦しくなる。




笑う時にはケラケラと声が弾んでた母。

器用でミシン使いが上手だった母。

遊びがちな父に対して黙々と働く母。

母の一人いた妹は早くに他界していたから
私のことを頼りたかっただろうに。

冷たかったな、私…。



だんだん痩せて食欲がなくなった時にも
すぐには病気だとは気づかずにいた。


母が病院受診したいと言い
連れていき告げられたのが末期癌。


宣告されて4か月で母の命は終わった。


母が病気で苦しんでいる頃でさえ私は
職場が10周年に向けての大事な日々でもあり
頭の中にあるのは仕事だった。

母の容体が悪いことも職場に言わずにいた。



いよいよ危ないという頃になって昼夜付き添った。

もう話もできなくなっている頃になってのこと。





おかあさん、ごめんなさい。

私は本当に情のない冷たい娘でした。

自分中心でおかあさんの命が終わることの
意味がわかってなかった。



年々思うのです。

今母がいてくれたらどんなに心強いかと。

どれだけ心を支えてくれていたかと気づかされてます。




私が栄養士になったのも料理好きな母の影響だったのに。



家で料理をすることはなかったけれど
今では作るようになりました。


おかあさんが得意だったのっぺい汁の味にも
少しは近づいたかな?

おはぎも時々作ってご近所さんに食べてもらってます。


おかあさんが亡くなった年齢に近づいていきながら
私を生んで育ててくれたおかあさんの存在が大きくなっています。


本当に後悔ばかり。

もっと優しくできていればこんな後悔もなかったんだろうね。

甘えっぱなしでごめんなさい。


私を支えてくれて本当にありがとうございました。





「コーヒーが冷めないうちに」というタイトルの本が出ています。

読んだわけではないけれど、
過去に戻れる喫茶店を訪れた4人の女性たちの話なのだと。


それを知ったことで、また私の中に
母へのお詫びと感謝のの気持ちが湧きあがったのでした。


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